おしゃれな食器に囲まれる生活、素敵ですよね。
なかでも、高級で手が届かないイメージのある漆の器は、一度は使ってみたい憧れの食器です。
おしゃれな漆器は食卓に色どりを添えて、いつもの食事を華やかにしてくれるでしょう。
友人を招くのも楽しくなりそうですよね。
そこで本記事では、おしゃれでモダンな輪島塗の漆器を厳選してご紹介します。
輪島塗の特徴や魅力、漆器を扱う際の注意点についても解説していますので、ぜひおしゃれな漆器選びの参考にしてくださいね。
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輪島塗とは?魅力と美しさの特徴
輪島塗は石川県輪島市で作られる漆器で、400年以上も前から作られている伝統工芸品です。
「堅牢優美」といわれる輪島塗には、次のような特徴があります。
- 蒔絵や沈金などを通じた優美な加飾
- 木地と漆のおかげで軽くて丈夫
- 漆塗料による防腐性や抗菌性
- 天然の木地と漆の重ね塗りによる断熱性
- 修復により半永久的に使用可能
輪島塗の漆器が完成するまで、100を超える製造工程があります。
それぞれの工程を職人たちで「分業」しているのも輪島塗の特徴のひとつ。この方法は、全国でもあまり類を見ません。
また、輪島塗は断熱性にも優れています。熱いものを入れても器はあつあつにならず、しっかりと手に取って使うことができるのです。
おしゃれでモダンな輪島塗を構成する3つの要素
おしゃれでモダンな輪島塗は、次の3つの要素で構成されています。
- 輪島塗の模様や柄
- 輪島塗に使う木地の形
- 輪島塗の色
では、具体的に見ていきましょう。
輪島塗の模様や柄
輪島塗は末永く使えるものなので、きれいな模様や縁起のよい模様が多く使われます。
なかでも、松竹梅や四君子などの植物は代表的な模様です。
輪島塗の模様の一例をまとめました。
輪島塗の模様や柄
植物 | 松竹梅、四君子、菊、紅葉、桜、竜松 |
生き物 | 鶴、蝶、金魚 |
その他 | 富士山、風景、龍、鳳凰 |
四君子(しくんし)とは、梅・菊・蘭・竹の4種の草木のことです。
君子とは古代の中国の言葉で、徳が高い人格者、清らかで優れた人のことをいいます。
梅・菊・蘭・竹の4種が君子のような品格を持っていることから、縁起のよい模様として愛されるようになりました。
松竹梅は日本ではおなじみのモチーフですね。
松や竹は、寒い冬でも枯れずに青々としていますし、梅は寒い季節に花を咲かせる。このことから、松竹梅は「不老長寿」「健康」「開運・出世」などの象徴として縁起物とされています。
また、植物に属する「竜松」は松をモチーフにした模様で、松の枝が龍のように見えることからそう呼ばれています。竜松は、他の模様との組み合わせが多数あり「竜松牡丹」や「竜松楓」など多くの種類がありますよ。
ほかには、実在する動物や空想上の動物、幾何学模様などさまざま。いまなお、輪島塗職人の技術や感性によって、さまざまなバリエーションが生み出されているのです。
輪島塗に使う木地の形
輪島塗に使う木地の形には、いくつかの種類があります。
椀の形について一部を紹介しますね。
椀の種類
布袋椀(ほていわん) | 全体的に丸みを帯び、ぽてっとした形が特徴 手に収まりやすく持ちやすい |
百合椀(ゆりわん) | 百合の花のように縁に向かうにつれて広がっていく形 極端に言えば逆三角形のような形が特徴 |
羽反椀(はそれわん) | 縁が外側に反っている事から、「羽反椀」と呼ばれている 緩やかなS字のカーブは、上品で口当たりもよい |
合鹿椀(ごうろくわん) | 石川県の合鹿地方で作られる漆器 床に置いた状態で食事が出来るように、通常より高い高台が特徴 |
お椀だけでも多くの種類があることに驚きです。
地方ごとに育まれた形があったり、使いやすさにこだわった形があったりと、奥深さを感じます。
輪島塗の色
輪島塗の色と言えば「赤」や「黒」のイメージがあるかと思いますが、今では色漆用の顔料の開発が進み、バリエーション豊かな色彩の表現が可能となりました。
珍しいところでは、石川県工業試験場が開発した「パール漆」というパール調の色彩を放つ漆があり、鮮やかなブルーの色漆を作れるようになりました。
ちなみにパールとありますが真珠は含まれておらず、光を乱反射する雲母材が用いられています。
一方、古くから輪島塗に用いられる色彩は、主に次の5つです。
- 黒系
- 赤系
- 黄系
- 緑系
- うるみ系
うるみ系とは「黒みをおびた朱色」をいい、漆器ならではの色彩です。
また、赤系の「朱」は、下の表のようにさまざまな色合いを持っていますよ。
「朱」の種類について
本朱(ほんしゅ) | やや黒っぽい、重厚感のある赤 「古代朱」とも呼ばれ格式の高いイメージ |
洗朱(あらいしゅ) | 本朱から作られる赤 赤みの強い「赤口(あかくち)」 オレンジが入った「淡口(あわくち)」 黄色の強いオレンジの「黄口(きくち)」がある |
溜塗(ためぬり) | 漆の塗り方によって現れる色 朱漆の中塗り(なかぬり)をしたあと、半透明の透漆を上塗りしたもの 重ねて塗ることで朱色が透けて見え、えんじ色のように見える |
輪島塗は、漆の色が豊富なだけではありません。
塗師(ぬりし)の技術により、配色やグラデーションといった絶妙な色合いが作られます。
たとえば、器の外側と中側で色を変えてみたり、2色以上の上塗漆(うわぬりうるし)をグラデーションにして微妙な色の変化を表現したりします。
また、漆の色は、単に顔料を混ぜれば良いわけではありません。
混合する顔料の成分や量によって乾きにくくなったり耐久性が劣ったりするほか、天候や季節によって変わる繊細なものです。
まったく同じ色を再現することは難しく、まさに一期一会。同じものはひとつとない。そんなところにもおしゃれさを感じます。
輪島塗といえばお椀!おしゃれでモダンなおすすめ6選
ここでは、輪島塗のお椀を6つ紹介します。
①汁椀|王道のフォルムで万人受けのおしゃれさ
シンプルな汁椀は、何百年も前からほとんど形が変わらない、完成された器です。丸みを帯びたフォルムは手に馴染みます。
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②飯椀|使いやすさと見栄えを両立した羽反椀
こちらの飯椀は、羽反という形状で天に向かって広がっています。口に当たる部分が少し開いているので、食べやすい形状になっています。
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③お椀てのひら|ふっくら卵の形が可愛らしい
ころんとした丸いフォルムがかわいらしい漆器。一般的なお椀よりも少し小ぶり(直径10cm)なので、お子さまにもおすすめです。
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手のひら | 輪島塗漆器の老舗専門店「田谷漆器店」
④椿のお椀|洗練されたモダンな雰囲気
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椿の花がお椀全体にほどこされたお椀です。漆器のイメージを変えるおしゃれな模様ですね。
モダンなデザインは洋食にもぴったりです。
⑤日月椀(蓋付き)|模様と椀型がポップでおしゃれ
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北大路魯山人がデザインした日月椀(にちげつわん)を輪島塗風に再現したものです。金は「太陽」、銀は「月」を意味します。
本来、季節を感じる絵柄を入れるとされていたお椀に、太陽と月を描くことで、季節関係なくいつでも使えるようにしたものを「日月椀」といいます。
⑥沈金飛花のお椀|繊細な模様が可憐で上品
植物の種子が風に乗ってふわふわと舞う様子を、輪島ならではの技法である沈金で表現したものを「沈金飛花」といいます。
羽根のように軽やかでやわらかな種子の図が、可憐で上品な雰囲気を表現しています。
お椀以外のおすすめ|おしゃれでモダンな輪島塗5選
ここでは、お椀以外のおすすめ輪島塗漆器を5つ紹介します。
①カップ|朱黒ぼかし塗のグラデーションがおしゃれ
ころんと丸いフォルムのゆらりカップは、転んでも起き上がる縁起の良い形。黒と朱は漆器の伝統色ですが、グラデーションで用いることで、モダンな仕上がりになっています。
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②おちょこ|縁起の良い魚が可愛らしい
手になじむ形状の器に、鯉・河豚(ふぐ)・鯛、3種類の魚が、気持ちよさそうに棲んでいます。
鯉は出世魚で、昔からめでたさの象徴とされています。河豚(ふぐ)は、ふっくらと恰幅の良い姿が富の象徴、鯛は古来より神への供え物に用いられ、「めでたい」の語呂合わせから、慶びごとの象徴とされています。
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③お重箱・弁当箱|幻想的でモダンな模様
「日本昔話」という名前の重箱は、その名の通り、昔話の一場面が幻想的な加飾でほどこされています。もっと重箱に親しんでほしいという想いから作られ、蓋は飾っておけるようになっています。
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日本昔話|輪島塗漆器の老舗専門店「田谷漆器店」
④お箸|シンプルだからこそのおしゃれさ
こちらの箸は五角形のフォルムをしているため、指が箸の面におさまりやすく、持ちやすい形状をしています。
五角形は機械では成形できず、職人が手作業で削りだして形をつくりあげるというこだわりよう。
シンプルですが、使いやすさにこだわった一品です。
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⑤お盆やお膳|角丸の四角形のフォルムと模様がおしゃれ
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角の丸いお盆に、色鮮やかな模様がとても美しい品です。使う機会が減ってしまったお盆やお膳ですが、写真のように飾るのもよいですね。
【使い方】おしゃれな輪島塗の使いやすさはどう?
輪島塗は軽くて丈夫なこと、断熱性に優れることから、実は使いやすい漆器であるといえます。
また、人の手や口に触れると優しく吸い込まれるような漆器独自の感覚も、心地よく使える魅力のひとつです。
では、お手入れの面ではどうでしょうか?
輪島塗のお手入れは「柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗うだけ」と、とてもシンプル。
とはいえ、日頃のお手入れで気を付けてほしいポイントもあるので紹介しますね。
まずは、輪島塗のメリットとデメリットを理解しましょう。
輪島塗のメリット・デメリット
メリット | 漆塗料のおかげで抗菌・殺菌作用がある 防腐・防虫・防水の効果がある 年月を重ねるにつれて艶と丈夫さが増す 断熱性に優れる 軽い |
デメリット | 熱風を使う乾燥に弱い 紫外線に弱い |
輪島塗に使用される漆は、とても優れた天然塗料で、酸やアルカリ、さらに熱湯や湿気にも強い特徴があるため、少々手荒く扱ったところで、簡単に割れたり欠けたりすることはありません。
しかしながらデメリットをカバーするため、日頃のお手入れでは次の点を意識してください。
- 食事後は早めに洗う
- 他の食器やカトラリーと分けて洗う
- 食器洗浄機や食器乾燥機、電子レンジの使用は避ける
- 直射日光のあたる場所に長時間置かない
時間が経ってしまうと漆器についた食べ物が固まってしまい、落としにくくなります。また、ガラスやフォークなどと一緒に洗うと傷がついてしまうかも知れません。
また、漆器は熱風を使う乾燥に弱く、うっかり食器洗浄機や食器乾燥機を使用してしまうと変色の原因になることも。
電子レンジの使用は、土台である木地を歪ませてしまい、補修が難しくなる可能性があるため注意が必要です。
輪島塗は、長い年月をかけて漆の艶が増します。
また、完成後も常に水分を吸収して硬化していくため、長く愛用できる魅力があります。
ほんの少し意識するだけで、末永く愛用できる輪島塗。
手や口に吸い付くような、漆器特有の使い心地を試してみてください。
輪島塗の模様や柄に関するよくある質問
輪島塗の模様や柄に関する、よくある質問をまとめました。ぜひ器選びの参考にしてくださいね。
一番値段の高いおしゃれで最高級のお椀は?
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素材にこだわり、手間と時間をかけてゆっくり作られる輪島塗は、ブランドとしての価値を高め安価につくることに重きをおきません。
また、沈金や蒔絵などの加飾が増えるほど値段は高くなります。なかには、400万円近くする輪島塗も存在しています。
輪島塗の作り方は?おしゃれな模様はどう作るの?
輪島塗は124もの工程をたどり完成します。その作り方は、とても緻密なもの。
その製造工程は、大きく次の3つに分けられます。
主な製造工程と内容
木地作り | 漆器の土台となる器を作る作業 山から木を切り出し、何年も寝かせるところから始まる |
きゅう漆(漆塗り) | 漆をぬる作業 下地つくりから上塗りにいたるまで20以上にもおよぶ工程がある |
加飾 | 完成した輪島塗漆器に飾りを加える 主な技法には、呂色(ろいろ)、蒔絵(まきえ)、沈金(ちんきん)がある |
細分化され100を超える製造工程は、高度な技術を持つ職人たちで分業されています。
また、輪島塗の魅力である加飾の技法には、次のようなものがあります。
加飾の方法について
呂色(ろいろ) | 上塗りした塗面をさらに磨き、鏡のような透明感を出す 漆特有の深みを帯びた光沢を引き出す |
蒔絵(まきえ) | 漆をつけた筆で模様を描き、金銀の粉を蒔き付ける技法 文様を高く盛り上げて立体的に見せる「高蒔絵」や、貝殻の破片をはめこむ「螺鈿(らでん)」などがある |
沈金(ちんきん) | 漆器をノミで削りながら模様や絵柄を彫り、そこに金箔や金銀粉を埋め込む技法 刃先の形状や彫る角度によって変化をもたらす |
特に、沈金は輪島塗との相性が良く、輪島塗の特色のひとつとなっています。
輪島塗が長持ちする理由は何?
輪島塗が長持ちする理由は、輪島の職人のみが使える「地の粉」や、優れた補強技術にあります。
輪島でしかとれない「地の粉」を漆に混ぜて下地に用いることで、強度が大幅にアップ。
また、輪島特有の布で補強する技術(本堅地技法)も、丈夫さと剥げにくさにつながっています。
さらには、漆が持つ「耐久性」「耐水性」「防腐性」も加わり、長持ちする漆器となるのです。
贈答品やギフト用におすすめの輪島塗は?
堅牢で優美な輪島塗は、贈答品やギフトにも喜ばれるでしょう。
おすすめは、お椀や箸です。
用途を選ばないお椀「手のひら」は、少し小さめのつくり。
お子さまがいるご家庭でも、みなさんに使ってもらえるのではないでしょうか。
手のひら | 輪島塗漆器の老舗専門店「田谷漆器店」
五角形の箸は、お土産などのギフトにもおすすめです。
こだわりのつまった箸は、一生ものになるでしょう。
所作|輪島塗漆器の老舗専門店「田谷漆器店」
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普段使いにおすすめの輪島塗は?
輪島塗は普段使いにこそ、おすすめの漆器です。
お椀や箸、ぐい呑みなど、日常の生活をほんの少し華やかにしてくれますよ。
普段使いにおすすめの輪島塗漆器については、ぜひこちらもご覧ください。

おしゃれでモダンな輪島塗を使って生活を華やかにしよう
おしゃれでモダンな輪島塗は、日常を華やかにする素敵な漆器です。
堅牢優美な輪島塗を、ぜひ普段の生活に取り入れてみましょう。
和食器のレンタルサービス「LIFT」では、おしゃれな「輪島塗」を気軽にレンタルできます。
返却も無料でできますし、レンタルした漆器を5ヵ月利用し続けると自分のものになりますよ。
「まずはレンタルで輪島塗を試してみたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
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