レンタル可能な和食器一覧
日本の工芸品
LIFTでは、生活に関わりの深い漆器、陶磁器、ガラス、木工を中心に、伝統の技術から生まれる日本各地の作品を取り揃えています。工芸品の良さは、古来より伝わる天然の素材を扱い、職人の繊細な加工の探求、実用の機能性を体現していることであると考えています。
レンタル可能な和食器
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輪島塗
漆器の代表とも言われる輪島塗は、表には見えない下地の工程にも時間をかけ、製品の表面となる上塗りの工程では熟練の職人が丁寧に漆を塗り込み、124もの工程を経て完成します。下地から上塗りまで天然の漆のみで作業を行います。 天然漆には抗菌作用があり、細菌の繁殖を抑制することが科学的にも証明されています。また漆は、呼吸していると言われ、器として乾燥した後も、空気中の水分を吸いながら、強く固くなっていきます。輪島塗は、手に触れると手の水分と漆がなじみ、独特の温かく優しい手触りとなり、口に触れると漆に包み込まれるような感覚になります。 「堅牢優美」と称されるように、沢山の職人が丹精を込めて作った輪島塗は、美しく強いのが特徴です。
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九谷焼
石川県南部で江戸時代から作陶される色絵磁器の九谷焼は、赤・緑・紫・群青・黄の5色が使われる五彩手の技法のほか、赤絵細描(あかえさいびょう)の技法もその代名詞となっています。透き通るような磁器の表面に意匠を凝らして描かれる模様は圧巻です。 赤絵細描は、髪の毛ほどの線を幾重にも描いた模様が幻想的で、絵柄と華やかな色は見事な取り合わせです。磁器特有の透き通った白地に繊細に描かれた紋様が、お料理を引き立たせてくれます。
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山中漆器
石川県の山中温泉地区で作られる山中漆器は、木目模様を生かし、自然な風合いを表現する特徴があります。石川県内の漆器の3大産地として「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並ぶ「木地の山中」と呼ばれ、木地の美しさに定評があります。山中温泉地区では挽物(ひきもの)木地全国一の生産量を誇ります。
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有田焼
日本最古の磁器とされる有田焼の焼造は17世紀に始まり、その歴史の深さからヨーロッパの磁器産業にも影響を与えたことはよく知られています。 16代にわたって有田焼を生産してきた吉右ヱ門窯の器は、伝統の技法に基づきながらも「泡化粧」と呼ばれる独自の手法を生み出し、独特の世界観を表現しています。 一つ一つ手作業で作られる作品は自然が作り出す泡の表情が異なり、二つとして同じものはありません。作品からは作り手のこだわりとエネルギーが感じられます。
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大館曲げわっぱ
大館曲げわっぱは、秋田杉を薄く削いだ板を熱湯で煮て、柔らかくしてから筒状に丸め、合わせ目を接着。山桜の皮で縫うようにして固定し底板を密着させて作ります。素材の秋田杉は、柔らかく見た目も美しいので、使う人の気持ちを温めてくれます。 中に入れる食べ物の湿度をしっかりとコントロールしてくれるので、時間が経ったご飯も美味しくお召しあがりいただけます。 秋田杉のほのかな香りに包まれながら、優しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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江戸切子
ガラスに切子細工と呼ばれるカット技術を施したもので、江戸時代末期から現在まで伝わる江戸切子は、東京都の伝統工芸品産業・国の伝統的工芸品に指定されています。江戸風情から生み出る花鳥風月のデザインや柔らかな曲線を多用した粋なデザインが多いのが特徴。 現在では、ガラス素材の研究やクリスタルガラスの研磨技法が開発されるなどして、より品質が向上しています。繊細で一つ一つ意味のある紋様は見応えがあり、作品を手に取ってみると圧巻です。
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備前焼
釉薬を一切使用せず、絵付けもしないシンプルさと、釜の内部で生じる「窯変」による色の変化が特徴の備前焼。その歴史は深く、平安時代とも言われています。1200〜1300度の高温で約2週間もの期間に渡り焼き締められることで、他の焼き物よりも強度が高いのが特徴です。釜の中では、さまざまな条件によって模様が生み出され、一つとして同じ色・模様にならない、唯一無二の作品が仕上がります。表面に微細な凹凸があることなどから、お酒がまろやかで美味しくなると言われています。