工芸作家について
日本の工芸品
LIFTでは、生活に関わりの深い漆器、陶磁器、ガラス、木工を中心に、伝統の技術から生まれる日本各地の作品を取り揃えています。工芸品の良さは、古来より伝わる天然の素材を扱い、職人の繊細な加工の探求、実用の機能性を体現していることであると考えています。
工芸作家
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有田焼
吉右ヱ門窯 原田吉泰
有田で最も早く成立した窯場の一つである有田応法で1673年より窯を築いてきた吉右ヱ門窯。16代目・原田吉泰は、“面白いか”、“楽しいか”、“新しいか”と思えることを大切に自身の世界観を表現しています。特に、和食文化の中で季節や料理に合わせるために、自身の世界観を料理人の要望に「変換する」器づくりを得意としています。今回LIFTのために特別に、通常は飲食店にのみ提供している作品もご提供いただいています。
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山中漆器
ウチキ 打出勇喜
「漆磨カップ」は石川県 山中漆器の漆塗装技術と新潟県 燕•三条の金属研磨技術が融合した新しい漆器です。保温保冷性に長けた高機能なステンレスカップに漆の優美さを合わせることで、伝統工芸離れが進む若年層に対して少しでも漆器の良さを伝える為に作り上げました。漆器産地は夏季に閑散となり、ステンレス産地は、冬季に閑散になる為、漆磨カップは相互作用により両産地の閑散期活性化も図っています。
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備前焼
五郎辺衛窯
明治元年創業の、醤油や酢の醸造を生業としていた「武用五郎辺衛商店」をルーツに持つ「五郎辺衛窯」。備前焼を残そうと備前焼部門を引き継ぎ、現在もシンプルで日常に使いやすい製品を作っています。備前焼の伝統を大切にしながら実用の美を最重要視しています。
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大館曲げわっぱ
栗久
創業明治7年、大館曲げわっぱの老舗「栗久(くりきゅう)」。現在の6代目・経済産業省認定伝統工芸士 栗盛俊二が大館市の特産品を絶やさないために栗久にて曲げわっぱ作りを始め、数々のグッドデザイン賞受賞製品を開発。日本ならではの木の器である栗久の曲げわっぱは、国内のみならず海外でも高い評価を得ています。
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江戸切子
華硝 熊倉隆一
1946年に江戸切子発祥の地である東京都江東区亀戸にて創業後、3代に渡り続く「華硝(Hanasho)」。華硝では、クリスタル等の環境負荷の高い鉛を含むガラスを使わずに、天然の砂の素材を主とするソーダガラスを用い、全て手作業でカットから磨きまで行っています。2008年の洞爺湖サミットで国賓へ贈呈されたワイングラスに施された「米つなぎ」紋様は華硝の最高技術です。
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輪島塗
田谷漆器店
江戸時代から200年以上に渡り、漆器製作や漆塗りで高い技術力を持つ田谷漆器店。全ての工程を天然漆で行う産地が少なくなってきた中でも、昔ながらの伝統製法に拘り、下地から上塗りまですべて天然漆で作っています。 輪島塗は塗り直しをすることで修復ができ、半永久的に使用することができるため、日本人が古くから大切にしてきた、良いものを継承していく文化にも一翼を担っています。
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九谷焼
赤絵細描 福島礼子
九谷焼の技法のひとつである赤絵細描(あかえさいびょう)の第一人者 福島武山の技を受け継ぐ絵付師・福島礼子。 紋様の組み合わせによりモダンにもなる赤絵細描ですが、人物や花鳥などの絵柄をなるべく取り入れることにより伝統を大事にしながらも個性を表現しています。その世界観を卓上でお楽しみいただけます。